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こんにちは。観光コンシェルジュが実際に訪れた、熊本市にある 8つの記念館をシリーズで紹介しています。 第8回目の最終回となる今回は水前寺成趣園の東隣にある 熊本洋学校教師ジェーンズ邸のご紹介をします。 閑静な住宅街に突如として現れる洋館。 熊本洋学校教師ジェーンズ邸は明治4年古城(ふるしろ)(現在の県立第一高校)に外国人教師ジェーンズを迎えるため創建された熊本で最も古い西洋建築物です。木造140坪のベランダとテラスつきの洋館で長崎グラバー邸より約10年後にできた建物ですが長崎にある西洋建築物と同じ造りのコロニアル風の建物です。幾度かの移築をしたのち今の場所に建っています。 現在熊本県の重要文化財の指定をうけています。 当時、洋館は大変珍しく田舎から弁当持参で見学にきたといわれています。 柱の浮彫や螺旋階段等、明治の和様混合の跡を見ることができます。 2階には創建当時のカーテンやよろい戸などが展示されています。 リロイ・ランシング・ジェーンズ゙ 1837年アメリカ合衆国オハイオ州ニューフィラデルフィア市生まれ。陸軍士官学校を卒業。南北戦争(1861~65)に北軍将校として参加し大尉に昇進。退役後は農業に従事する。 34歳の時、来熊し完成間近のこの館に奥さんと子供二人で入居し5年ほど滞在しました。 明治9年に熊本を去った後、大阪英語学校で指導にあたり明治10年に帰国。 明治26年に再来日し第三高等中学校等で教師を勤め明治32年に帰国。明治42年に永眠。 ジェーンズは熊本で初めて男女共学を始め、全て英語で20教科以上を教えました。厳しい教育方針をとり授業についていけないものは退学を命じ、5年間で約200名の生徒を世に送り出しました。徳富蘇峰の姉・初子や横井小楠の長女・みや子も洋学校で勉強しました。 また、衣食住の安定にも力をいれ、キャベツやレタスをアメリカから種を取寄せて育てたり、パン、牛乳、牛肉の普及に努めたりなど県民の生活向上や文化の向上に功績をあげました。 ジェーンズの功績や日本にきた経緯、卒業生の紹介、卒業生が書いた授業中にとったすべて 英語のメモ等の展示があります。 上は生徒の講義筆記ノート ジェーンズはプロテスタントであったため、キリスト教普及にも力をいれ、 ジェーンズの教えを真摯に守った生徒はのちに熊本バンドを結成するが多くの人々から迫害をうけ明治9年洋学校は廃校へ、その年の10月ジェーンズは熊本を去ります。 熊本で明治政府に対する士族反乱の一つである 神風連の乱がおきる2週間前の出来事でした。 熊本バンドの徳富蘇峰や海老名弾正、横井時雄、下村孝太郎等は 京都にある現在の同志社大学へ編入し学校の発展を支えます。 歴代の同志社大学総長が熊本出身者が多いのはそのためです。 彼らはのちに日本の宗教界、教育界、実業界で活躍し日本社会を支えるリーダーとなります。 卒業生の紹介やジェーンズ帰国後の様子が書かれたパネル ジェーンズが熊本洋学校で使用した机等の展示 日本赤十字社発祥の地(ジェーンズ邸2階) ジェーンズが去った後の明治10年西南戦争の時、ジェーンズ邸は有栖川宮熾仁親王の宿舎として使用されました。佐野常民は博愛社を創設し、西南戦争では、官軍、薩軍関係なく約1400名の傷兵を救護しました。10年後の明治20年博愛社は日本赤十字社となりました。 上記写真は有栖川宮熾仁親王から佐野常民へ博愛社設立許可書が渡された部屋です。現在2階には博愛社設立許可書の複製等、日赤関係の資料が展示されています。 日赤100周年記念のモニュメントがジェーンズ邸の庭園にあります。 また、ジェーンズ邸に隣接した場所に夏目漱石の第3旧居があり家の外側から見学ができます。 明治の風が吹き抜け当時の人々の思いが感じられる熊本洋学校教師ジェーンズ邸にぜひ足をお運びください。 ※ブログ掲載(写真を含む)に関しては熊本市役所の許可を頂いております ☆☆参観案内★★ 開館時間 午前9時30 ~午後4時30分まで 休館日 月曜(祝日の場合は翌日)・年末年始 入館料 高校生以上 200円・小中学生100円 所在地:熊本市中央区水前寺公園22-16 TEL:096-382-6076
by stsplaza
| 2013-01-31 09:00
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